その10

旅行から帰った僕は、再び村での生活を始めた。
村にやってきてから1年以上がたち、言葉にもほとんど不自由しなくなった。
もっとももう一つの公用語であるグァラニー語はさすがに挨拶程度しかできないが・・・。

そのうち夢もスペイン語で見るようになり、しゃべるときにいちいち日本語を考えなくても
ストレートにスペイン語が出てくるようになったのだ。
言葉というものはしゃべり続ければ、できるようになるということがわかった。

が、今ではせっかく覚えたスペン語もほとんど忘れてしまっている(汗

いつもと変わらない日々がゆっくりと過ぎていたある日、

突然、彼がやってきたのである。

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